今回は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査の運輸業・運送会社向けの情報をお伝えします。
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2020年度 SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査がGマーク制度の加点項目に!
2019年までは ”11.その他輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的、先進的又は高度な取り組みを実施している(1点)”の中の1項目であったSAS検査の受診等が、2020年からは ”11.健康起因事故防止対策等輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的、先進的又は高度な取り組みを実施している”(2点)となり、また、「健康起因事故防止」のカテゴリーが新設、点数も2点にアップしました。
本記事では、この内容と共に、特にSAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査について解説いたします。
そもそも、Gマーク制度とは?
Gマークとは、”国土交通省が推進する「安全性優良事業所」の認定制度”であり、世間・荷主に対して”安全性の高いトラック運送事業者を選ぶための目安”となるものです。
2020年からは101点満点となり、事業者の申請に基づき安全性評価委員会が評価を行い、基準をクリアした事業者に認定されます。2020年3月末現在では、全国で25,948事業所、全事業所の30.2%が安全性優良事業所に認定されています。
Gマークを取得している営業所の事故割合は、未取得の営業所と比較して50%以下であるとのデータもあり、Gマークを取得していることが他社との競争力に繋がります。
また、Gマーク取得営業所にはインセンティブも付与されています。
詳しい説明は以下のリンクをご活用下さい。
Gマーク取得した営業所へのインセンティブ
Gマークを取得した営業所へは、以下のようなインセンティブがございます。
【その他の参考リンク】
全日本トラック協会 2020年度貨物自動運送事業安全性評価事業(Gマーク制度)
JTAvideo 2020年度「貨物自動車運送事業安全性評価事業」申請案内について
(※注 youtubeにリンクします。再生時間2:05:51)
2020年度の主な変更点(健康起因事故防止など)
全日本トラック協会の申請案内によると、
1.評価項目Ⅲ「安全性に対する取組の積極性」の自認項目11を「健康起因事故防止対策等輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的、先進的又は高度な取り組みを実施してい
http://www.jta.or.jp/gmark/gmark_shinsei2020/annai.pdf
る。」に変更し「運転者の健康状態や疲労状態の把握に効果が高い取組として脳検査の受
診、携帯型心電計の活用、SAS 検査の受診のいずれかの実施」に対して「2点加点」と
する。また、2点加点の3つの取組以外の健康起因事故防止に係る取組に対しても「1
点加点」とする。(定期健康診断の受診など法令で義務づけられているものを除く)
2.評価項目「Ⅲ安全性に対する取組の積極性」の配点を21点に変更し評価項目合計を
101点とする。
となり、健康起因事故防止を独立項目とし、配点を2点、これにより評価項目合計が101点となりました。健康起因事故防止を積極的に薦めたい意図が読み取れます。
具体的には上記のように分類されており、
【2点付与とするもの】は、以下のように定義されています。
③SAS検査の受診について、過去1年間で専任運転者数の2割以上、または過去5年間で専任運転者数分
一括実施でのスクリーニング検査やローテーションで実施されている企業様にとっては、特段問題なく申請可能と思われます。
Gマーク加点のため、SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査とは?
SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査に関しては、資料を御覧ください。
申請の時期とSASスクリーニング検査に必要な期間
2020年度は申請受付期間が2020年7月1日~2020年7月14日となっており、今から検査を実施しても2020年の評価に間に合わせることは難しいと思われます。一方、来年も同様のスケジュールで申請受付期間が設けられるとした場合、本年度中にSASスクリーニング検査を実施することで、来年のGマークの加点として活用できると思われます。
尚、通常、お申込み~お支払い完了まで2~3か月程度を要します。もし2021年度ご活用をご検討されている場合は、こちらのリンクからお早めにご相談ください。
ホワイト経営(運転者職場環境良好度認証制度)の加点にも活用可能
ホワイト経営(運転者職場環境良好認証制度)の加点にもSASスクリーニング検査はご活用頂けます。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査のご不明点はお気軽にご相談ください。
当法人は、法人向けのSAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査を専門としており、全日本トラック協会の指定検査団体であるため、トラック協会の助成金を活用することが可能です。
SASスクリーニング検査についてご不明点がございましたら、こちらのリンクからお気軽にご相談ください。
《私たちの特徴》
- 余裕をもってスムーズにできる:検査機器をひとり1台、2週間貸し出ししています。
- 最大1,000名まで一括検査できる:同時対応により管理者様のご負担を減らします。
- トラック協会加盟企業であれば助成金を活用できます。