SAS(睡眠時無呼吸症候群)と運転免許、そして法人向け対策サポート

今回は、SAS(睡眠時無呼吸症候群)と運転免許に関しての情報と、法人向けのSAS対策のサポートに関して紹介いたします。

個人向け SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策

個人向けのSAS対策として様々な方法がありますが、今回は、警視庁のページにある情報を紹介いたします。特に運転に関しての情報となります。
運転免許をこれから取得される方でも、すでに取得されている方でも、運転時に支障をきたしそうな病気がある場合、免許試験場に相談をすることができます。

相談先情報:一定の病気等に該当する方の受験、適性相談

・認知症
・統合失調症
・てんかん
・再発性の失神
・無自覚性の低血糖症
・そううつ病、そう病、うつ病
・重度の眠気の症状を呈する睡眠障害
・その他運転に支障のあるもの(視野が狭くなった、部分的に見えづらくなった、運転中ヒヤっとしたことがあるなど)
上記の病気等により、自動車等の運転に支障のある方は、症状によっては運転免許が取得できなかったり、一定期間取消されたりする場合があります。運転免許試験場では、一定の病気等にかかっていることにより自動車等の運転に不安がある方やそのご家族の方へ相談窓口を設けております。お気軽にご相談ください。

警視庁

SAS(睡眠時無呼吸症候群)は、「・重度の眠気の症状を呈する睡眠障害」に該当します。
万が一のことがあって、重大に事故に至る前に、事前相談されることをおすすめします。

法人向け SAS(睡眠時無呼吸症候群)対策

個人と違って、仕事で運転している方なども含め、法人向けの対策は治療までの流れが明確になっています。

SAS検査は、主に3つのステップで進みます。

①運転者全員に実施するSASスクリーニング検査(企業で実施)
②SASスクリーニング検査で「要精密検査」に、専門医療機関で実施するSAS精密検査
③SAS精密検査で治療が必要と診断された方に、専門医療機関で実施するSAS治療

①運転者全員に実施するSASスクリーニング検査(企業で実施)

SASスクリーニング検査は、安価に運転者全員に実施します。「簡易検査」と呼ばれることもあります。金銭的負担を抑えながら、全運転者のリスク把握が出来ることが長所です。運送業などの場合、法人がSAS検査業者に発注をかけ、各事業所に送られる検査機器を運転者に配布、自宅で測定したのち事業所で回収、返送します。後日結果票が送られてきますが、運送業の場合は別途、検査結果一覧をSAS検査業者から入手することが多くあります。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)検査には、全日本トラック協会や日本バス協会から助成金が出る場合があります。その場合、対象となるのは、対象者に一斉に行うスクリーニング検査である場合がほとんどです。

②「要精密検査者」に行う専門医療機関で実施するSAS精密検査

SAS精密検査は、①のSASスクリーニング検査で「要精密検査」となった方が、専門医療機関で実施する1泊の睡眠検査です。睡眠中の脳波、心拍等を計測するため、宿泊が必要となり、①のSASスクリーニング検査に比べて費用が必要となる傾向にあります。

③SAS精密検査で治療が必要と診断された方に、専門医療機関で実施するSAS治療

③のSAS治療は、②の精密検査の結果治療が必要と診断された場合に実施します。CPAPという治療機器の処方を始め、マウスピース、減量指導、外科的手術などがあり、医師の判断により決定されます。

法人向け 治療に向けての助成金情報

助成を希望される場合は、 必ず直接、所属の各都道府県トラック協会に事前にご確認ください。

全日本トラック協会の令和3年度トラック運転者の「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」スクリーニング検査助成事業については、こちら
助成金額・範囲・対象人数などは各都道府県と年度により大きく異なります。また、 どの都道府県も、助成金予算の条件が設けられています。SAS(睡眠時無呼吸症候群)スクリーニング検査をご検討されている事業者様はお早目に所属の協会にお問合せいただくのがおすすめです。
2020年度は、 例えば東京都トラック協会では、SASスクリーニング検査一人あたり4,000円、愛知県トラック協会は一人当たり2,500円、宮城県は一人当たり5,000円とされており、各都道府県により金額が異なります。

【※重要】2021年度より、全日本トラック協会への検査後アンケートの提出方法に変更があります。未提出にペナルティが課される都道府県もありますので、必ずご確認ください。

全日本トラック協会の助成制度とは?

全日本トラック協会は、国土交通省とともに、交通事故防止・環境対策の助成・補助事業を整えており、 該当する場合は金銭的負担の低減により交通事故防止・環境対策の普及に寄与することで、 会社の交通事故防止・環境対策を推進しています。

全日本トラック協会・国等の交通事故防止 環境対策関係

その中の一つにSASスクリーニング検査助成事業があります。
「全日本トラック協会では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング検査助成事業を実施し、トラックドライバーの睡眠の質を検査し、安全性向上と健康増進に努めています。」 として力をいれています。

全日本トラック協会 令和2度トラック運転者の「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」スクリーニング検査助成事業について

私たちがサポートできること

私たちは、指定検査機関でも圧倒的な検査実績(累計23万人以上)があります。
短期間で、簡単、お得に検査ができることをご好評いただいております。
法人向けの社内規定構築サポートなども可能です。

  • 余裕をもってスムーズにできる:検査機器をひとり1台、2週間貸し出ししています。
  • 最大1,000名まで一括検査できる:同時対応により管理者様のご負担を減らします。
  • 全日本トラック協会の助成金を活用できます

お気軽にお問合わせ下さい。