新型コロナウィルス(COVID-19)とSAS(2月26日追記)

2020年12月25日、厚生労働省の審議会である厚生科学審議会から、「資料1-1新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について」および「資料1-2関連学会から提出された意見」が公表されました。この中でSAS(睡眠時無呼吸症候群)について触れられているため、その箇所を抜粋してまとめます。

(2月26日追記)同審議会より新たに2月15日公表された、「【資料1】今後の新型コロナワクチンの接種について」内のP69において、改めてSAS(睡眠時無呼吸症候群)を基礎疾患の範囲に含めることが明記されました。なお、引き続き見直しの可能性は残ります。

※2020年2月26日までに公表されている情報をもとに記載しており、現在の状況と相違する可能性があります。

※本記述は厚労省の発表資料のうち、SASにかかる記述を抜粋したものであり、SASとCOVID-19の因果、危険性、重症化リスク等に対する医学的な意見ではありません。

SASについての基礎知識は【基本情報】ざっくり分かる!睡眠時無呼吸症候群(SAS)から

新型コロナウイルスワクチンの優先接種となる「基礎疾患」

専門家から意見を求める中で、日本呼吸器学会より、接種順位を上位にすべき基礎疾患として「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」(SAS)を含めるべきとの意見が出ています。

「新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について」 P9 より引用

「接種順位の上位に位置付ける基礎疾患を有する者について(検討)」の13番目に記載のある通り、睡眠時無呼吸症候群を優先的なワクチン摂取対象とすべきとして検討されています。

新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について P10 より引用

このとおり、SAS(睡眠時無呼吸症候群)は重要な基礎疾患として認識されており、新型コロナウイルス(COVID-19)の重症化リスクが高いと考えられているようです。また、SASはそもそも他の基礎疾患と合併しやすい傾向にあるため、SASの治療が、コロナ対策だけでなく健康対策上重要となります。

SASはCOVID-19の感染リスク、重症化リスクとも優位に高い

この中では、「日本呼吸器学会」の見解のなかでSAS(睡眠時無呼吸症候群)について触れられています。この中で、「閉塞時睡眠時無呼吸症候群を含める」理由として「同疾患がCOVID-19の感染リスク、重症化リスクとも優位に高い(Mass MB. Sleep Breath 2020)」と触れられています。

関連学会から提出された意見 P1 より引用

SASを含めた基礎疾患を有する者のワクチン接種順位は3番目

報道にありますとおり、2月26日現在、「医療従事者」への新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。では、「基礎疾患を有する者」の接種はどの程度優先されるのでしょうか。

これについては、

  1. 医療従事者等
  2. 高齢者
  3. 高齢者以外で基礎疾患を有する者、および高齢者施設等への従事者

という順番になっています。これは「重症化リスクの大きさ」「医療提供体制の確保」等を踏まえ決定されています。

危険性が高いが、検査をしないと発見できない「SAS」

SASは睡眠中に呼吸が止まる疾患です。SASにかかると、高血圧・脳卒中など循環器系の合併リスクが高まると言われています。さらに、睡眠不足による免疫力の低下、満腹中枢の働きが鈍ることによる肥満も指摘されており、コロナウイルスに限らず、基礎的な健康に大きく影響をします。一方、目立つ症状が主に睡眠中であり、自覚症状が無いケースもあり、潜在患者が非常に多いと言われています。検査をしないと見つからないため、隠れSASの従業員の方もいるかもしれません。

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