SASによる事故

SASになると、運転中の事故率が約7倍になると言われています。特に日本は歩行者の巻き込み事故発生率が高い環境であるため、長距離・短距離、旅客・貨物の区分けなく対策が求められています。

社会全体に広がるSASの影響【交通事故】

では、なぜ、SASの方は事故を起こしやすいのでしょうか…?

SASになると、睡眠中、度々無呼吸や低呼吸によって覚醒(=目が覚めること)を起こすことで、十分に深い睡眠を得ることができず、昼間の活動に影響が生じてしまうからです。
重度のSAS患者の中に以下のような事例がありました。

例1:走行中に気がつくと目的地についているということがある。高速道路で運転中、気がついたら出口で側壁に衝突していた。それ以外にも壁に接触することがよくある。
例2:運転中に居眠りをすることが頻繁にあり、最近10年間に5回追突事故を起こしている。
例3:(1)滞中気がついたら前があいていた。その後運転していて前がつまり、ブレーキを踏むが追突。よく覚えていない。(2)下りブレーキを踏んでいて足から力が抜けて前の車に追突、覚えていない。
例4:バイクを運転中、居眠りをしていて気がついたら車の後部に衝突していた。
例5:居眠り運転は1年間に12回位あり、運転中に居眠りして気がついたら赤信号で停まっている前の車の後部に追突した。

実際にSASが原因と思われる居眠りが発生した例を挙げてみましょう。

例1:02年8月 和歌山県古座町で起きた乗用車の衝突事故
例2:03年2月 JR山陽新幹線で運転士が居眠り
例3:03年6月 茨城県玉造町で起きた乗用車の衝突事故
例4:03年10月 名鉄新岐阜駅で電車が車止めに衝突
例5:04年3月 羽田発山口宇部行きの全日空機で、機長が居眠り
例6:05年11月 名神高速道路で多重衝突事故7人死亡

その他、日本のSAS事故を研究した論文もあり、共通点として

事故前後の記憶が無い(はっきりしない)

ことが挙げられます。
SASの症状の典型例とも言えるのですが、SASの方は、睡眠時間ほど眠れていないことが特徴ですので、日中に数秒程度、意識が飛ぶような状態に陥りやすくなります。

このことから、社会的にも 短距離/長距離 貨物/旅客 の区別なく、職業ドライバーに対してSASの対策をすることが重要と言われており、SAS対策は事業者の社会的責務であると国土交通省が警鐘を鳴らす背景となっています。

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